春図鑑「春スキー」

昭和の時代に、スキーブームが最初に訪れたのは昭和30年代後半から40年代。好景気を背景に、多くの国民がレジャーを楽しむ余裕ができたことでスキーを楽しむ人が増えたわけだ。さらに、スキー人口の増加に拍車をかけたのが、1972年(昭和47年)の札幌オリンピックだった。当時の「70メートル級ジャンプ」では、笠谷幸生が金、金野昭次が銀、青地清二が銅と、日本人がメダルを独占する快挙を達成し、「日の丸飛行隊」と呼ばれたことをご記憶の方もいるだろう。その後、1987年に公開された原田知世主演の「私をスキーに連れてって」が大ヒットし、それが第2次スキーブームを呼び起こした。さて、そうしたブームが去れば、スキー愛好者たちは心置きなくスキーを楽しめる。そして、名残を惜しむかのように雪を求めて「春スキー」に遠征する。行く先は標高のスキー場や北にあるスキー場で、なかには北海道まで行って春スキーを楽しむ人もいる。ようやくスキー愛好者の時代がきたかと思いきや、今度はスノボというライバルが登場。純粋にスキーを楽しみたい人たちにとって、「行き止まり」といったところか。
 

 

春便り 

 

 
 
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