北限の大自然の半島を満喫

知床(北海道・斜里町、羅臼町)

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知床半島は、2005年7月に世界遺産に登録された。北海道の東部にあり、オホーツク海に突き出た、長さは約70kmの半島である。半島の中央部を知床連峰が走っている。半島の付け根にあるのが海別岳(1419m)。半島中央部には最も高い羅臼岳(1660m)がある。半島先のほうに知床岳(1254m)があり、半島突端は知床岬となって海に落ちている。連峰の尾根を境にして、西側がオホーツク海に面した斜里町。東側は根室海峡に面した羅臼町である。根室海峡の先には北方領土の国後島が横たわっている。半島にはまだまだ手つかずの自然が豊富。針葉樹のエゾマツやトドマツ、広葉樹のダケカンバやミズナラなどの原生林もあれば、山頂部や稜線には高山植物群も見られる。キタキツネ、エゾジカ、ヒグマ、天然記念物のシマフクロウ、オジロワシなど北海道独特の野生動物も多い。沿岸の海にはアザラシ、トド、クジラが生息している。

観光スポットとしておススメは、半島の西側の斜里町にある「知床八景」である。原生林に囲まれた知床五湖や、100mの断崖を落ちるフレベの滝、ウトロ港の東にある高さ100mの奇岩・オロンコ岩などがある。ウトロ港から出航する船で、海上から見る知床半島の景観は荒々しく雄大。また知床半島は火山帯のため、温泉もある。施設の整ったウトロ温泉もあれば、自然の中の野趣あふれる無料で入浴が楽しめる温泉も点在する。

クイックしながら海から知床半島を見る


見頃の期間:四季を通してそれぞれの魅力が楽しめる。1~3月の厳冬期には流氷が海岸に押し寄せ、北の冬の厳しさを見せてくれる。雪解けが始まる3月下旬~5月下旬には、植物が芽を出し、昆虫が活動を始める。6~8月にかけては夏は緑がまぶしい。9~10月の秋は紅葉も鮮やかとなり、1年のうちで最も美しい季節といわれる。そして11月になると、そろそろ冬仕度である。

住所:北海道斜里町及び羅臼町

HP:NPO法人 知床斜里町観光協会HPへ

TEL:0152-22-2125(知床斜里町観光協会)

アクセス:
定期バス
■「イーグルライナー号」(札幌~斜里町ウトロ間)
夜行便含む1日2往復、所要5:45、完全予約制、片道8000円・往復15000円
北海道中央バス・斜里バス共同運行
■網走経由・網走発の高速バス(網走~斜里町ウトロ間)
札幌~網走間「ドリーミントオホーツク号」
網走から「知床エアポートライナー」利用で1時間40分
■その他の都市間バス利用
札幌市からは、釧路市、中標津町とを都市間バスが結びますが、その先は路線バスになりますので、不便です。

JRで行く場合
■釧路駅~羅臼~斜里町ウトロ間路線バス
阿寒バス運行。釧路駅発7:20から15:45まで1日4本羅臼どまり。羅臼発6:40~16:50まで1日4本。6月中旬から10月中旬は羅臼からウトロまで1日4本運行しますが、羅臼で乗り換えが必要です。
■知床斜里駅~斜里町ウトロ間路線バス
斜里バス運行、知床斜里発ウトロ温泉は8:10から18:10まで1日6本(うち4本は知床自然センターまで運行)。

空港からバスで行く場合■女満別空港から斜里町ウトロ女満別空港~網走経由~斜里町ウトロの「知床エアポートライナー」があり、夏は2時間5分、冬季は2時間20分で結びます。■根室中標津空港から羅臼町阿寒バスの路線バスしかありません。釧路駅発7:20から15:45まで1日4本羅臼どまり。羅臼発6:40~16:50まで1日4本。6月中旬から10月中旬は羅臼からウトロまで1日4本運行しますが、羅臼で乗り換えが必要です。

車:知床の玄関口である斜里町ウトロまで、女満別空港から車で2時間15分、約98km。釧路空港から車で3時間30分、180km。JR斜里駅からバスで45~60分

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