国内でもっとも美しい城

姫路城(兵庫県・姫路市)

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昭和6年に国宝に指定された姫路城は、1993年12月、奈良の法隆寺とともに日本で初の文化遺産となった。シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称でも親しまれている。白漆喰総塗籠造りの鮮やかな白の城壁や、5層7階の大天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴である。慶14(1609)年に建築されたもので、その美的完成度は、我が国の木造建築の最高の位置にあるといわれる。天守群を中心に、櫓、門、土塀が築かれ、当時の城郭建築の特徴をよく示している。城は過去において消失の危機が2度あった。幕末期に、官軍が城に立てこもった幕府軍を総攻撃しようとしたが、なんとか話し合いで済ませ開城した。2度目は太平洋戦争のとき。昭和20年7月3日の姫路大空襲である。

姫路市街は焼き尽くされたが、姫路城は爆撃を免れ焼けずに済んだ。城は完成後の江戸時代にも、何十年おきに解体修理が行われてきた。城が巨大で重いため、長い年月の間に片側の基礎の石が沈み、城全体が傾いていた。しかし、江戸時代の技術ではどうすることおできなかった。昭和になって計測すると44cmの沈下が判明した。昭和30年代には9年の歳月をかけて「昭和の大修理」が行われた。それから約50年後、平成21~27年にかけて「平成の大修理」が行われてきた。

姫路城をクイックで歩いてみる


見頃期間:姫路城には、大天守へ直行するルートのほか、千姫ゆかりの西の丸・化粧櫓を巡る西の丸ルート、伝説の「お菊井戸」を巡るお菊井戸ルートなどの小ルートがある。くまなく巡れば、姫路城を満喫できる。

住所:姫路市本町68番地

HP:姫路城HPへ

TEL:079-285-1146(姫路城管理事務所)

料金:おとな1000円

営業時間:9時~16時(閉門は17時)。夏季(4月27日~8月31日)は9時~17時(閉門は18時)

アクセス:JR姫路駅から北へバスで5分。徒歩は約25分。

車:吹田IC~姫路1時間 大阪国際空国~姫路1時間10分 
関西国際空港~姫路2時間30分 坂出(瀬戸大橋)~姫路2時間。

駐車場:無し、(姫路城周辺に6カ所の公営駐車場)