奈良文化を伝える文化財

古都奈良の文化財(奈良県・奈良市)

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奈良市内にある8つの文化財が、1993年に世界遺産に登録された。710(同和3)年に奈良が日本の首都となり、平城京が造営され、天皇や貴族をはじめ10万人の人々が暮らした。74年間続いた平城京時代に建造された寺社などが、奈良文化を伝える文化財として総合的に評価され、世界遺産に登録された。登録された寺社に含まれる建物群の中の25棟は国宝に、53棟は重要文化財に指定されている。貴重なものばかりである。代表的なものは、「東大寺」は奈良の大仏であまりにも有名。743年、聖武天皇が東大寺の建立を命じ、749年に大仏が完成。1180(治承4)年、平清盛政権に反抗的は態度を取っているとして焼き討ちにあい、すべての建物が焼け、大仏も焼けた。その後、江戸時代に再建され、多くの参拝者が訪れるようになった。「春日大社」は、768年、藤原氏によって造営された。皇室や貴族が参拝し、有力な神社として発展していった。室町時代には歴代の足利将軍も参拝した。

石灯籠は2000基以上で日本一の数を誇る。「春日山原始林」は、奈良市の東部にある春日山原始林は、標高498m、250haの広さがある。春日大社の神域として841年に狩猟禁止令、伐採禁止令が出されてから、自然のままの姿を保ってきた。厳密にいえば16世紀に豊臣秀吉が1万本の杉を植えさせたこともある。その杉もいまや鬱蒼と繁り、原始林のようになっている。山には常緑広葉樹や蔓性植物、シダ類など800種類の植物が生育し、シカなどの野生動物も多い。この春日山の景観と存在も、世界遺産登録に重要な役割を果たした。

春日大社をクイックで歩いてみる


見頃期間:桜のスポットも多く4月上旬頃から見頃になる。
紅葉も美しく 11月上旬~12月上旬が見頃になる。
東大寺、興福寺、 春日大社、国立博物館、正倉院など。

住所:東大寺は奈良市雑司町406-1

HP:古都奈良の文化財HPへ

TEL:0742-27-8866(奈良市観光協会)

アクセス:
○平城京跡は近鉄奈良駅より西大寺北口行バス、平城京跡下車すぐ
○東大寺は近鉄奈良駅から徒歩15分
○興福寺は近鉄奈良駅から徒歩5分
○唐招提寺は近鉄西ノ京駅から徒歩5分
○春日大社は市内循環バス春日野大社表参道下車、徒歩10分
○薬師寺は近鉄西ノ京駅から徒歩1分
○元興寺は近鉄奈良駅から徒歩10分
○春日山原始林は JR奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通バス
「春日大社本殿行」で終点下車、遊歩道入口(北)約5分。