山間にひっそりと佇む集落

五箇山の合掌造り集落(富山県・南砺市)
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1995年、白川郷とともに富山県の五箇山も合掌造りの家と村のたたずまいが評価されて世界遺産に登録された。白川郷は岐阜県の属し、行政上は違う県だが、山里の村の雰囲気は似ている。後立山連峰の鷲ヶ岳(1671m)と烏帽子岳(1625m)の中間あたりの谷に源を発し、富山湾に注ぐ庄川沿いに開けた白川郷。その約20km下流にあるのが五箇山である。合掌造りの家屋は菅沼集落に9戸、その7~8km下流の相倉集落に23戸が残っている。住民80人が暮らしている。合掌造りの家屋は江戸時代後期から明治時代にかけて建てられたものが多い。もっとも古いものは天正年間(1573~1592年)に建てられたという。最盛期には五箇山と白川郷を合わせて1800戸の合掌造りの家があったという。合掌造りの家が養蚕に使われたのは白川郷と同じだ。

五箇山は江戸時代には加賀藩の支配だった。合掌造りの家の床下では、鉄砲に使う火薬の原料となる塩硝を作り、藩に収めていた。蚕とともに村の貴重な産業だった。また五箇山は交通の便も悪い山奥の秘境だったので、加賀藩の流刑地でもあった。現在、合掌造りの家に泊まり、昔の村人の生活が体験できる。

五箇山のYouTube映像

相倉合掌造り集落をクイックで歩いてみる


見頃期間:相倉集落では、夜間に合掌造りの家屋をライトアップ(3月上旬、5月上旬、7月中旬、9月中旬、11月下旬)する。また1~2月にも雪化粧した合掌造りをライトアップする。

住所:富山県南砺市相倉&菅沼

HP:五箇山総合案内所

TEL:0763-66-2468(五箇山総合案内所)

アクセス:バスはJR高岡駅から1時間。もしくはJR高山駅50分の白川郷で乗り換えて45分。

車:車は東海北陸自動車道五箇山ICから15km、20分(国道156経由)。福光ICより25km、30分。北陸自動車道栃波ICより35km、40分(国道156経由)。

駐車場:相倉集落350台。菅沼集落30台。ともに500円

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