季節ごとに桜と紅葉のトンネルをくぐる車窓
嵯峨野トロッコ列車(京都府・京都市~亀岡市)
京都の美しい自然が残る嵐山から7.3キロの路線に、たった4つの駅を約25分で結ぶ。1日8往復し、車窓からは四季おりおりの保津川渓谷の美しさが満喫できる観光列車。かつての山陰本線の一部が観光鉄道として復活した路線で、圧巻は約16kmの激流が続く保津峡に寄り添うようにして走り、鉄道が自然と闘うのではなく、共生するかのように敷かれている。乗車するトロッコ列車の5号車には窓ガラスを取り外したオープン車両があり、木製の座席ともなれば、いやがうえにも旅情は高まろうというもの。見どころでは列車を小停止や減速して走行し、手を伸ばせば届きそうな自然の景観を目の当たりにできる。沿線には4月上旬頃は桜が見頃になり、夜はライトアップもされる。秋には紅葉では見頃が11月中旬~12月中旬頃で、こちらもライトアップもされる。そして冬は雪景色と、四季折々に風情がある。
さて、座席だが、嵯峨駅方面から乗車した場合は左側がオススメ。特に桜や紅葉などの時期は、左側が樹木が多い。また、保津川渓谷を楽しむなら右側の車窓からなら眼下に眺められる。乗車しなくても始発駅のトロッコ嵯峨駅には、日本最大級の鉄道ジオラマや、懐かしいSLがあり、親子連れが楽しめるスポットになっている。当日券も購入できるが、トロッコ列車は全席指定のため、事前に予約しておくと安心だ。
●見頃期間:桜は4月上旬頃、紅葉は11月下旬~12月上旬
●路線区間:トロッコ嵯峨駅(京都府)~トロッコ亀岡駅(京都府) 7.3キロ
●駅数:4駅
●HP:嵯峨野観光鉄道
●問い合わせ先:嵯峨野観光鉄道 075-861-7444
●乗車料金:大人620円、小人=310円(トロッコ嵯峨駅~トロッコ亀岡駅/平成27年7月現在)
●アクセス:トロッコ嵯峨駅にはJR山陰本線・嵯峨嵐山駅に隣接。