湿原、海岸線を走り、大自然の中を日本最東端駅へ

花咲線(北海道・釧路市〜根室市)
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花咲線は北海道の東の釧路市から根室市を結ぶ、134.4km所要時間約2時間6分の路線。釧路から4番目の駅の「別保駅」からトンネルを抜けると,それまでとは全く違う風景が見渡せる。車窓のピークは8番目の厚岸駅と糸魚沢駅の間の厚岸湖と別寒辺牛湿原,別当賀駅から昆布盛駅の海岸段丘。さらに朝方は霧に包まれることも多く、まさに幻想的。また、突然、線路上にエゾジカやタンチョウ鶴が出てきて、急停車することもあるほどの大自然。こんな風景を見るなら座席は釧路から根室に向かって,右側の海側の車窓が眺めがいい。また、ローカル線らしく、1両だけのディーゼル列車がトコトコと走る姿は、ユーモラスにして風情がある。まるで、北の大地を一歩ずつ踏みしめて歩いているかのようで北海道の雄大さを体験できる路線だ。途中駅の厚岸駅は「かきめし」の駅弁で有名だ。ところで、鉄道地図で「花咲線」を探しても、なかなか見つけられないかも知れない。

じつは、滝川駅と根室駅と結ぶ「根室本線」の釧路~根室間につけられた愛称が「花咲線」だからだ。もっとも時刻表の地図には「根室本線(花咲線)」と載っているから、しっかり探せば見つけ出せるはず。なお、花咲線という愛称は、根室市にある花咲港や、名産の花咲ガニに由来している。ちなみに終点・根室駅のひとつ手前の「東根室駅」は、日本最東端の駅で、記念写真を撮る人も多い。最近では廃止を検討されており、花咲駅には、廃止を惜しむ利用者が道内外から連日のように訪れている。


見頃期間:通年

路線区間:釧路駅(北海道)~根室駅(北海道) 135.4キロ 

駅数:21駅

HP:JR北海道釧路支社

問い合わせ先:釧路駅 0154-24-3176

乗車料金:大人2490円、小人=1240円(平成27年7月現在)

アクセス:JR根室本線で釧路駅へ。根室本線の起点は滝川駅だが、滝川駅~新得駅間に各駅停車・快速列車だけが設定されている。新得駅~釧路駅間には札幌からの特急列車も乗り入れている。釧路駅~根室駅間、すなわち花咲線には、各駅停車・快速列車が運行されているが、花咲線の全線を走るのは、一日に7本のみ。日中、3時間ほど列車の間隔があく時間帯もある。