ミズナラ

 
 温帯の落葉広葉樹林の代表的構成種で別名、オオナラ(大楢)という。鹿児島県高隈山を南限に、北は北海道から樺太・南千島まで分布する。日本の山地から亜高山帯にかけて自生している。ミズナラなどの落葉性ドングリ類は紅葉しないといわれるが、落葉直前は一時黄色くなり、すぐに茶色に変る。しかし、赤くなるものもある。葉身は倒卵状長 楕円形、基部はくさび形に狭くなり、葉柄は無いか、ごく短いのがミズナラの特徴。名前の由来は木に水分が多く、燃えにくいことから。コナラ、ナラガシワとともに、単にナラとよぶことがある。樹齢は普通300年以上と長い。昔はヨーロッパに家具材として北海道のミズナラが輸出されていた。近年は日本でも高級家具材として貴重な存在。また、シイタケの栽培が盛んになってからは、コナラと同様に原木などに利用され、さらに国産ウイスキーの熟成樽としても利用されており、オーク樽と全く異なる繊細な風味を醸造出来る材として国際的に高い評価を受けている。 
 
 

 
 
 
 
 
 
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