浜野浦の棚田（佐賀県･玄海町）

 

　
　　玄海町の北西部に位置し、小さな入り江に面した浜野浦地区に、昔から築かれてきたのがこの浜野浦の棚田。大小283枚の田から形成されており、面積は11.5ヘクタールで階段のように連なって海岸に伸びている。毎年、田んぼに水が張られ、田植え直後の4月中旬～5月頃は、夕暮れ時が見もので夕陽が差し込んで棚田に張られた水が反射し、海と棚田がオレンジ色に染まり絶景の風景を見せてくれる。ここは、平成11年に日本棚田百選に選ばれ、日本を代表する棚田の一つで江戸時代から受け継がれてきた場所。今では、この風景を一望できる展望台も完備され、5月上旬の連休から大勢のカメラマンが集まり、その光景を狙う。海に沈む夕陽もいいが、沈んだ後の静寂な時間帯も空が紫色に染まり、また違った美しさを見せてくれる。