白水溜池堰堤（大分県・竹田市）

 

 
 　通称、白水ダム。阿蘇の外輪山を水源として大分県を東西に流れる。大野川に1938年（昭和13年）に造られ1999年、白水溜池堰堤水利施設として国の重要文化財に指定。竹田市と豊後大野市緒方地区を流れる富士緒井路の水量不足を解消するために設けられた堰堤。堰堤の転波列を越えて流れる水流や左右両端の流路が作り出す水流の美しさは高く評価されており、日本一美しいダムと評する研究者もいる。たが、日本の河川法では、堤高が15m以上のものをダムとしているため、堤高が13.9mの白水溜池堰堤は正式にはダムではない。でも、流れる水が白い衣のように美しく落ちていく姿は、ただ眺めていてるだけでも美しいが、水量が少ない場合には堰堤を越えて流れ落ちる水流を見ることはできない。