華厳ノ滝の紅葉

（けごんのたき） 

 日本三大名瀑のひとつで、ド迫力ある滝の姿と秋には周辺には美しい紅葉に色づいた木々も堪能できる。この滝は中禅寺湖の水が、高さ９７メートルの岸壁を一気に落下する壮大な滝で、自然が作り出す雄大さと、周辺の木々の色付く美しさを眺めながら楽しめる。美しい滝を見るなら午前中がおススメ。午後には滝にあたる陽が逆行になってしまう。また、紅葉との眺めは下もいいが、エレベーター乗り場の建物に入らずに右側を移動して進むと、上からの無料の展望台があり、そこからも木々の紅葉の中での滝の姿が満喫できる。
　華厳ノ滝の名前の由来は、見つけたのがは日光開山の祖と言われる勝道上人で、仏教の経典「華厳経」から名付けられたという。間近で見ることができるようになったのは、明治３３年。７年もの歳月をかけて星野五郎平氏が滝壷の近くに茶屋を開いたのが最初。後に昭和5年に岩盤をくり抜いたエレベーターが営業を開始し、現在のように近くで見ることができるようになった。