首都の安全を支える地下の巨大神殿

首都圏外郭放水路(しゅとけんがいかくほうすいろ)

埼玉県春日部市上金崎720

3-2.jpg

ゲリラ豪雨という言葉もすっかり定着した昨今。けっして「雨に弱い都市」ではなかったはずの首都・東京が、気候の変化があってか、このところ洪水に見舞われる危機に瀕している。しかし、首都の安全のために、ひっそりと地下でスタンバイしている施設が増えている。そのひとつが首都圏外郭放水路。国道16号の地下50mを流れる総延長6.3㎞の世界最大級の洪水防止施設。各河川から洪水を取り入れる流入施設、地下で貯水・流下する地下水路、そして地下水路から洪水を排出する排水機場等で構成されている。見学できるのは、巨大な調圧水槽で、通称「地下神殿」と呼ばれているところ。たしかに、重量500tの柱が59本もそびえる地下空間は巨大神殿そのもの。その柱の役割は、

巨大水槽に流れ込んだ水が起こす波の「緩衝材」であると同時に、水の浮力によって施設が浮かび上がらないようにするための「重石」でもある。じつは、JR上野駅の地下も「永久グラウンド・アンカー方式」で建設されている。流れ込む地下水の浮力によって駅が浮かび上がらないようにするためだ。「たかが地下水」と侮れない。
91年には武蔵野線新小平駅で地下部のプラットホームが浮き上がり、レールが隆起したことがる。大量の水は巨大建造物でさえ持ち上げるほどのパワーがある。約67万立方メートルという想像を絶する総貯水量を誇る首都圏外郭放水路はまさに必見。なお、調圧水槽(地下)の見学が中止の場合は、龍Q館(庄和排水機場内)での事業や施設稼動状況が紹介される。

住所:埼玉県春日部市上金崎720
    「地底探検ミュージアム 龍Q館」

HP:首都圏外郭放水路HPへ

TEL:048(747)0281(首都圏外郭放水路 見学会受付)
詳しくは、
月~金曜日(祝日・年末年始を除く)
9:00 ~ 16:30
※見学会の実施時間中等は、電話対応できないことがあります。

料金:無料(事前に申し込みが必要)
参加条件
調圧水槽の見学は、階段約100段を
自力で歩行できる方に限らせていただきます。
30分前から受付を開始します。
見学開始時間までに受付をお済ませ下さい。
見学開始時間を過ぎますと、見学会にご参加いただけません。
安全上の観点から、小学校に入学していない年齢のお子様は、
保護者同伴でも参加することができません。
なお、中学生以下の参加者については
大人の同伴が必要です(大人1名につき子ども5名まで)。
説明及び誘導は日本語による口頭での案内となります。安全管理のため、
グループ内に係の案内を理解できる方(外国語通訳・手話通訳等)の
同伴が必要です。通訳はお客様ご自身にてご手配ください。

開催日時・定員・説明内容
開催:火曜~土曜
※ 土曜は月2回の開催となっております。
開催の日程については、見学会に関するお知らせをご確認ください。
※ 日曜・祝日は開催しておりません。
※ 月曜日は龍Q館が休館のため、団体見学(1組26名~50名)のみ開催します。

受付期間・お申し込み方法

⚪︎事前にお申し込みが必要です。
⚪︎インターネット又は電話でお申し込みください。
⚪︎28日前(4週間前)から受付を開始します。
⚪︎定員に達し次第、締め切らせていただきます。

→ インターネットでのお申し込み(空き状況の確認)は、こちらから

アクセス:東武野田線(東武アーバンパークライン) 南桜井駅北口より 徒歩約40分(約3km)。タクシー利用の場合は約7分(1300円程度)※交通事情により異なる。

車:東北自動車道 岩槻ICから国道16号を野田方面に約30分(約17km)または、常磐自動車道 柏ICから国道16号を野田方面に約40分(約20km)

駐車場:臨時駐車場あり

3-4.jpg
3-3.JPG
3-1.JPG