夏の歳時記「土用波(どようなみ)」

土用波 のコピー.jpg海の巨大波は「うねり」から始まります。このうねりの代表的な波が「土用波」。毎年、土用の時期の7月20日から8月7日頃になると1千キロも離れたフィリピン近海に発生した台風の暴風が波浪になりうねりがそのまま日本の海岸までに届き土用波となります。また、その時に届いたうねりが岩や岩壁で白く波を上げて砕けると、発生するのが海鳴りです。土用波が届く頃になると海水浴を控えたり、晴天でも遊泳禁止になるなど、波に警戒しました。別名「台風から届く最初の手紙」とも言われるうねりと海鳴りが、日増しに強くなると台風が日本近海に近づいていると悟りました。この時期に海に風がなく穏やかになることを「土用凪(どようなぎ)」といいます。