函館山、天狗山ともに「北海道三大夜景」のひとつに数えられる夜景スポットが藻岩山。標高531ｍに位置する山頂展望台からは360度の大パノラマが楽しめる。眼下には、テレビ塔やJRタワーT38など、190万都市の札幌の街並みを眼下に見下ろし、市街地は碁盤の目状につくられているが、それを地図で眺めるのではなく、実際に目の当たりにすることができる。北方には広大な石狩平野、石狩湾があり、東方は江別方面まで続く市街地、南方は支笏湖方面まで一望。藻岩山は、アイヌ語で「インカルシペ＝いつもそこに上って見張りをするところ」と、呼ばれていた場所で、たしかに、その周囲を一望できるスポットだ。圧巻は、その夜景で、圧倒的な光量で煌く札幌市街地は、夜空に輝く星たちをしのぐほどに美しい。藻岩山展望台から見るパノラマ夜景の特徴は、全体的にオレンジ色の光が多い。これは、札幌市がナトリウム灯の街灯を多く使用していることによるもの。

日没とともに、まるで宝石箱からあふれ出た色とりどりの宝石が光り輝いているかのようなロマンチックな夜景があらわれる。ちなみに、藻岩山の山開きは、例年6月1日だが、その前日である5月31日は「藻岩山の日」としてイベントが行なわれ、藻岩山の標高の「531ｍ」と日付の「5/31」に由来するもの。また、山頂までは5分間で、1,200m近くの距離をのぼる空中散歩のロープウェイで、中腹駅に着いたら山頂駅行きのもーりすカーに乗り継ぎ15分で山頂展望台へと着く。