兼六園(石川県・金沢市)
金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、知られる兼六園は、江戸時代に加賀藩主の前田家によって大名庭園として造られ、約11万㎡の広さを誇る日本庭園で、江戸時代を代表する池泉回遊式庭園としてその特徴をよく残し、水戸偕楽園、岡山後楽園とならぶ日本三名園の一つでもある。園内は様々な木々が植えられおり、季節の美しさを楽しめるが、紅葉は別格。園内に広がる林泉回遊式庭園各所に植えられたモミジ類約340本、サクラ約420本、ケヤキ約60本などがあり、赤く染まる紅葉の艶やかさが美しく霞ヶ池、瓢(ひさご)池等に映り込むさまが流暢な雰囲気。11月の中旬から兼六園と金沢城公園では夜間ライトアップイベント「ライトアップ 秋の段」が行われる。水面が水鏡となってライトに照らされた紅葉が映りこみ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を醸し出している。